

物流を軸に地域課題を解決する、沼尻産業の取り組み。入社5年目の沼田沙樹は、「大洗町役場 まちづくり推進課」で物流の枠を超えて地域課題の解決にチャレンジしています。
PROFILE
沼田 沙樹
2020年4月入社。新入社員研修を経て、同年10月に食品物流センターへ本配属。ドライバーが仕分けた商品の検品業務や出荷数の確定事務、フォークリフト業務など幅広く活躍。2023年4月から「大洗町役場まちづくり推進課」へキャリアインターンシップ(出向)。臆せず挑戦する性格で大洗町の幅広い業務を担当し大洗町を盛り上げています。
新しいチャレンジ!大洗町へ
大洗町は茨城県の海岸線のほぼ中央に位置する港町で、県有数の観光地でもあります。
大洗磯前神社やアクアワールド茨城県大洗水族館、大洗サンビーチといった観光地から大洗海上花火大会、カジキ釣り国際大会などのイベントも盛沢山な町です。
そんな大洗町への出向が決まったのは沼尻産業に入社してから3年目のとき。
当時の私は、「もっと現場で物流を深く学びたい」という気持ちと同時に、「新しいことにチャレンジしたい」という気持ちがありました。そんな中、「大洗町役場へキャリアインターンシップしてみないか」というお話をいただきました。
正直、物流業界とは全く違う出向先の業務に不安はありましたが、新しいことが学べ貴重な経験を積めることへの期待に胸が躍りました。
挑戦の毎日
現在は「港湾関係」、「ひたちなか・大洗リゾート構想」、「SDGsの推進」と幅広い業務を担当させていただいております。
中でも業務の比重が大きいのは、「港湾関係」の業務です。国内外クルーズ船の受入対応や入港歓迎施策、海の月間イベントの企画・運営、港湾関連の事務作業や会議対応などがあります。
外国クルーズ客船レガッタ
外国クルーズ客船受入イベント
「ひたちなか・大洗リゾート構想」は、隣接するひたちなか市と大洗町が一体となり連携、この地域のリゾート化に向けた事業を展開しています。私が主に担当するのは「カジキ釣り国際大会」を中心とした総合イベントの開催調整です。イベントの開催主体は茨城県ですが、会場である大洗町の担当者として、様々な連絡調整を行っています。
カジキ釣り国際大会
「SDGsの推進」業務では、町内の小学3年生・5年生を対象に、SDGsの推進に向けた特別授業を実施しました。学校との連絡調整だけでなく、当日は児童の前に立って、先生役も務めました。
SDGs推進授業
また、大洗町ならではのちょっと変わった業務として、町長車の運転業務があります。大洗町では、町長車に専属の運転手をつけず、町長が国や県の会議に出席する際には担当者が運転兼随行することになっています。一般の企業では考えられない業務ですが、町長と職員のコミュニケーションを促進するための取り組みであり、私も2年間で何度も町長車の運転をさせていただきました。とても貴重な経験をさせて頂いたと感じています。
また、大洗町では、スピード感を持った施策展開のために、町のトップである町長と、一事業の担当者が直接やり取りする機会が多いです。これは小さい自治体ならではのメリットを活かしている取り組みだと感じました。
正直、行政への出向ということで事務業務のイメージを強く持っていましたが、毎日多種多様な挑戦をさせていただいています。
温かく見守り導いてくれた大洗町役場の皆さん
沼尻産業では、ずっと食品物流センターという物流の現場にいたため、最初の頃は、あらゆることが初めてで右も左もわからない状態でした。そのため簡単な文書作成や電話口での受け答えでさえ、周りのスピード感と比較して落ち込む日もありました。また、町長と直接やり取りする機会も多く、小さな連絡調整やスケジュール確認の際にも、緊張で言葉に詰まることもありました。
そんな慣れない業務に奔走する私を手助けしてくれたのは、出向先であるまちづくり推進課の皆さんと、町長をはじめとする大洗町役場の皆さんでした。
まちづくり推進課の上司や同僚の方々は、メールや文書の書き方から、窓口・電話応対のやり方、町の地理や特徴まで、大洗町役場の業務をするうえで、基本的かつ必要不可欠なことを丁寧に教えてくれました。
どうすればいいか分からない私に一緒に改善策を考えてくれて「こうしたほうがいいよ」など細かい部分にもアドバイスをくれた皆さんのおかげで、ここまで成長することができたと感謝しています。他部署の方々にも温かく迎え入れて頂き、町内へランチに一緒に行くこともあります。先日は役場の若手が集まる会にも参加させていただきました。そんな皆さんのフォローに加えて、町長が温かく見守ってくれたことにも感激しています。
もちろんまだまだ至らないのですが、確実に一歩ずつ“自分の精一杯”を増やすことができたと感じています。まったく違う環境から飛び込んできた私が、ここまで成長でき、今胸を張って笑っていられるのは、大洗町役場の皆さんのおかげです。
國井町長(左から二番目)と大洗町役場の皆さま
“人の役に立つ”ことの充実感
様々な業務を任せていただいた中で、特に思い出に残っているのは、外国クルーズ客船受入イベントで実施した児童生徒ボランティアです。児童生徒の募集や事前研修から当日の対応まで任せていただきました。普段の業務とは違い、子どもたちと直にコミュニケーションをとるということの難しさ、どのように伝えたら相手にわかりやすいのか、相手の立場になって考えることの大切さを学びました。
イベント後、外国人乗船客の方から「大洗のおもてなしは日本一!」と書かれたお手紙が届きました。また、児童生徒からも「外国人観光客とのコミュニケーションが楽しかった。」「これからも、もっと英語を勉強したい。」「クルーズ船を間近で見れて嬉しかった。」といった感想をもらい、自分の仕事が誰かのためになっていることを実感でき、とても嬉しかったです。
やりたいことを応援し、親身に支えてくれた上司、そんな環境があったからこそ、失敗しても前向きに継続することが出来ました。
「やりたいこと」が叶えられる沼尻産業
今後は、大洗町で経験したことを生かして、人の役に立てるような仕事がしたいと思っています。失敗しても前向きに挑戦する気持ちとこれまで関わった方々や、周囲への感謝の気持ちを忘れないこと。そして、自己成長や社会貢献に繋がるよう、任された業務に全力で取り組みたいです。
貴重な機会をさせていただいた國井町長をはじめとする大洗町役場の皆さん、そして,背中を押して送り出してくれた沼尻産業に心から感謝しています。
大洗町役場の皆さまと沼田さん
2025年3月現在
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