地元に向き合う、新しい物流のかたち
地元に向き合う、新しい物流のかたち

地元に向き合う、新しい物流のかたち

地域課題に向き合い、地域とともに成長してきた沼尻産業。入社4年目の伊藤慎悟は、つくばまちなかデザイン株式会社(以下、つくまち:茨城県つくば市吾妻1丁目10-1つくばセンタービル1階)でつくばの未来を見据えたまちづくりに挑戦しています。

PROFILE
伊藤 慎悟
2022年4月入社後、食品物流センターへ配属。主に入出荷の対応やピッキング作業を担当。下半期以降は、現場の副責任者として活躍。その後2023年3月に人事総務課総務部へ異動し、主にイベントの実務を担当。2024年4月よりつくまちへキャリアインターンシップ(出向)。入社当時からの思いである「物流×地元×地域貢献」で人とのつながりを深めながら地域活性化に尽力しています。

つくば生まれ、つくば育ち

広報 本日はお忙しい中インタビューを快諾していただきありがとうございます!

伊藤 こちらこそ、取材の機会を設けてくださりありがとうございます!

広報 早速ですが、伊藤さんが沼尻産業に入社したきっかけを教えてください。

伊藤 僕は生まれも育ちもつくばで「地元に貢献できる仕事がしたい」という想いを学生時代から持っていました。それに食べることも大好きなので、地元企業で食品に関わりながら地域に貢献できる仕事ができたらいいなと思っていました。そんな時に知ったのが、食品物流に力をいれながら地域課題へも取り組んでいる沼尻産業。ここなら自分の思いを実現できるかもしれないと、入社を決意しました。是非、今回のインタビューで沼尻産業が地域と社員を大切にしている企業であることを皆さんに知ってもらえたらうれしいです。

広報 入社後は、現場と総務の両方を経験されたそうですね。

伊藤 はい。現場では主に賞味期限の確認や棚入れ、ピッキング作業、トラックで届いた商品をフォークリフトで運ぶといった、いわゆる現場のオペレーションを一通り経験しました。下半期には副責任者に任命され、人員配置や作業効率などを考える立場になりました。自分で判断し、社員と連携しながら仕事を回す経験は初めてで戸惑うことばかりでしたが、先輩や上司の方がサポートのおかげで乗り越えることができました。正直とても大変でしたが、貴重な経験でした。総務では書類作成や社員感謝祭、地域イベントなど様々なイベント運営に取り組み、現場職から事務職ということで業務はがらりと変わりましたが、地域の方々と関わる機会が増えて入社当時の思いがより強まったことを今でも覚えています。

つくばまちなかデザイン株式会社へ

広報 つくまちへのキャリアインターンシップが決まった経緯を教えてください。

伊藤 当時の人事総務部長からキャリアインターンシップのお話をいただきました。地域と関わる仕事に興味があると普段から話していたのを覚えていてくださり、声をかけていただきました。とても嬉しかったです。もちろん新たな環境に飛び込むという不安はありましたが、地域をより良くする仕事に関われるチャンスだと思い決断しました。

広報 つくまちではどんな業務をしていますか?

伊藤 現在は、コワーキングスペースやシェアキッチンの管理、テナント対応、エリアマネジメント業務などを中心に担当しています。特に「自販機エリアプロジェクト」には力をいれていて、ただ設置するだけではなく、更なる地域活性化につながるようにエリア全体のコンセプトを考えたり、売上の一部を募金に回す仕組みを作りました。またフードロス削減にも力を入れ、売れ残った食品を必要としている方へ届ける活動も進めています。自分の仕事が地域の方々の役に立っていることにやりがいを感じています。

地元に向き合う、新しい物流のかたち
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つくばセンタービル1階 co-en

ゼロからのサービス立ち上げを経験

広報 様々なプロジェクトに携わっているんですね!業務をしていく中で一番大変だったことは何ですか?

伊藤 一番大変だったのは、クラフトつくば(地域通貨・ポイント活用アプリ)を一から考え直したことです。既存のサービスがユーザーに浸透せず、コンセプトづくりにまで立ち返り一から作り直す作業は、想像以上に難しいものでした。何を基準にして決めたらいいのか、誰のためのサービスにするのか、自分のやりたいことをそのまま形にするだけではなく、地域の人が実際に使ってくれるかどうかを考えなければならない。そこが一番の葛藤でした。正解がないので、自分が判断して臨機応変に対応しなければならない場面が多く、現場時代とはギャップを感じました。
何度も企画を考え、上司や関係者に意見をもらっては「もう一度考えてみよう」とやり直しを繰り返しました。正直、心が折れそうになることもありました。でもその過程で、主観だけで動く危うさと客観的に見る力の大切さを学ぶことができました。試行錯誤を重ね、ようやく提携企業さまから承諾をいただいたときは本当に嬉しかったです。
正解のないものに挑む事にやりがいを感じるようになってからは、仕事の見え方が大きく変わりました。外部の人と関わる機会も増えたことで、言葉の選び方やコミュニケーションの取り方も意識するようになりました。また、伝える力や調整力といったスキルも自然と身についてきたと思います。今では、決まった仕事をこなすよりも、自分で仕事をつくることに面白さと達成感を感じています。そして、正解がないからこそ地元の魅力を引き出すまちづくりができると気づきました。

仕組みをつくることは、人を支えること

広報 正解がないものを作り上げるのはとても難しいですよね。キャリアインターンシップを通して印象に残っていることや嬉しかったことはありますか?

伊藤 つくまちで働いていて一番嬉しかったことは、地域の飲食店の方々と知り合えたことでしょうか。もともと食べることが好きということもありますが、飲食店の方々って、本当に熱い思いを持っているんです。「どうやったらお客さんが喜ぶか」「どんな料理なら地域に愛されるか」を真剣に考えていて、話を聞くだけで刺激をもらえます。仕事を通してそうした方々とつながりができ、気づけばプライベートでもお店に通うようになり、本音で語り合えるようになりました。単なる仕事での関係だけでなく本当に信頼し合える関係を築けたことで、“皆でつくばをもっと盛り上げる”という気持ちがより強まりました。

地元に向き合う、新しい物流のかたち
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広報 今後つくまちで挑戦してみたいことを教えてください。

伊藤 SDGsの強化に挑戦していきたいです。現在は、「まちかど冷蔵庫」というプロジェクトに参加しています。家庭の事情などで食品を必要としている方が24時間いつでも無料で食品を受け取れるようにするために、地域のフードパントリー団体や子育て支援ネットの皆さんと一緒に進めているプロジェクトです。既に埼玉県草加市でコミュニティフリッジという似た事例があり、それをつくばで実現できるよう日々動いております。食品ロスを減らすだけでなく、支援が必要な人が支援を受けやすい環境を地域で作ることが目的です。僕がこの仕事を通して学んだのは、仕組みを作ることは人を支えることだということ。地域の中で課題を共有し、誰もが安心して生活できる環境を少しずつ整えていきたいです。

人の心に届く仕事をしていきたい

広報 キャリアインターンシップ後に、沼尻産業で挑戦してみたいことを教えてください。

伊藤 キャリアインターンシップを通して感じたことは、地域のために動くことの価値です。つくまちでの経験は、ただの業務経験ではなく人との関係づくりや地域への視点を広げてくれました。だからこそ、沼尻産業に戻った後は、この学びを自分なりに還元したいと思っています。具体的には、地域貢献活動やボランティアをもっと社内に広げていきたいです。例えば、全社員が地域イベントなどへ気軽に参加できるような仕組みを作ったり、企業として地域課題に取り組むプロジェクトを立ち上げたりするなど、地域と企業をつなぐ架け橋のような存在になれたら嬉しいです。
今も沼尻産業は、物流の枠を超えて地域を支えています。そこに僕が学んだまちづくりの視点を重ねることで、もっと人の心に届く仕事ができるんじゃないかと思っています。

地元に向き合う、新しい物流のかたち
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2025年11月現在

N’ Vision 2022-2032-物流で人々を幸せに。

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