トップメッセージ
沼尻産業株式会社
代表取締役社長
沼尻 年正
原点
沼尻スピリッツ
物流はかつてなく熱い期待を集めています。社会のデジタル化が進むほどに、「物流」というリアルが問われています。この物理的な空間と時間をいかにコントロールできるのか、その真価と進化が求められています。例えばドローンによって空から「物」が届けられる世界はすでに現実のものです。それは、道路や鉄道などの固定的な既存インフラを超えて、「物流」というインフラが、まさに世界全体を覆うことを意味しています。
1962(昭和37)年、つくば市で農業を営んでいた祖父と父が、地元の農家でとれた野菜や果物を軽三輪トラックで茨城から都内市場へ運んだのが沼尻産業の始まりです。農家の方々が精魂込めて育てた作物を、その思いとともに消費者へお届けする。「物」とともに「心」も運ぶこと。そこに私たちの原点があり、私たちが大切にする「沼尻スピリッツ」があります。それは、インターネットで注文された1 つの品物が5分後に家庭に届く、そんな世界においても、まったく変わることのないスピリッツです。
地域のチカラ
“つくば” へのコミット
私たちは地域にこだわります。沼尻産業が生まれたここ「茨城県・つくば」に強くコミットしています。弊社は、つくば市を中心に20 カ所を超える物流センターを展開しています。食品、アパレル、工業品、医薬品・化粧品、重量物、危険物など、あらゆるニーズに対応する機能性を有し、その立地・規模・仕様はさまざまです。そんな現場において、お客様に対し、個々のご要望に対応するための必要な情報をすばやく捉え、最適化し、迅速な事業展開をお手伝いできているのは、弊社の物流センターが立地する「地域のチカラ」に他なりません。
地域は、私たちの信頼の創造の源と言ってもいいでしょう。地域にこだわればこだわるほど、地域に貢献すれば貢献するほど、国内における私たちの競争価値は上がっていく、そう確信しています。
物流を超えて
SDGsのさらなる実践と沼尻モデルの構築
健全な経営により利益を出し続けていくこと。医療、福祉、教育、治安などさまざまな社会インフラを下支えしていくのは私たちの大切な使命です。販売と製造の間に存在する基幹産業として幅広い経済活動や国民生活に深く関わる私たち物流事業だからこそ出来ることがあります。
現在、私たちの活動には《まちづくり》、《しごとづくり》、《ひとづくり》があります。例えば、《まちづくり》では、「つくばまちなかデザイン株式会社」に出資し、官民双方のノウハウを生かした、つくばに暮らす皆さまの多様なライフスタイルの実現に取り組み、《しごとづくり》では、農業生産法人「株式会社 照沼」に出資、後継者不足などにより年々増える耕作放棄地の利活用を進めています。また、《ひとづくり》では、養護施設で暮らす子どもたちの進学、就職の支援など、より具体的で実効性の高い取り組みをはじめています。
こうしたサスティナブルな、地域の未来づくりにつながる取り組みは、2015 年、国連サミットで採択された「SDGs」と軌を一にするものです。沼尻産業の創業当時からの思い「当社のみならず、地域全体が良くなること」を引き続き、実践してまいります。
物流で人々を幸せに。
創業60年を迎えた2022年に二つのスローガンを掲げました。「物流で人々を幸せに。」そして「物流を軸に、地域課題を解決する。」です。加えて、沼尻産業の存在意義は、「地域の未来創造」にあると再定義いたしました。私たち沼尻産業は、この言葉たちを道標に成長を続けてまいります。