新年、明けましておめでとうございます。
当社は今年、おかげさまで創業61年を迎え、次の100年企業に向けて新たな第一歩を踏み出しました。皆さまは、「常若（とこわか）」という言葉をご存じでしょうか。意味は「常に若々しく瑞々（みずみず）しいこと」です。時代と精神を継承するためには、すべてを変えなくてはいけない。日々変わっていく。長く続くものは、常に若いもの。という意味があるそうです。伊勢神宮の式年（しきねん）遷宮（せんぐう）が、まさに常若の精神を表していると言われています。
20年に一度、神様をお祀（まつ）りする建物、一緒に収める宝物など、すべて新しくすることで、先人たちの精神や建築技能を次世代に受け継いでいくのだと伺いました。なんと1300年も続いているそうです。その根底にあるものは、「形あるものはいつか無くなる。革新し続けるからこそ、常に維持できる。出来る事を確実にしていく。変化に対応出来ているから生き残れる」という考え方があるのだそうです。
我々の外部環境を見ますと、長引くコロナ禍やウクライナ危機で、原材料や資源が高騰しインフレが生じています。それにより、物流やサプライチェーンも混乱し、世界的にコストが上昇しており、不安定、不確実な環境が続いております。ともすると閉塞感を感じる厳しい環境下ではありますが、そういう時こそ、常若の精神が必要になるのではないでしょうか。
当社も、これまで手が回らなかった、経営理念やCI（コーポレートアイデンティティ）の刷新、新卒採用戦略の見直し、組織再編、拠点整備、SDGsの取り組みなどへ着手しました。
そして、これからも、社員一人ひとりが社会から、信用、信頼される事、そして現状維持に満足する事なくチャレンジし続け、常に若々しく、ハツラツとした企業を一丸となって目指して参ります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
沼尻産業株式会社
代表取締役社長 沼尻 年正
